食品工場の品質管理の仕事内容とは?楽しかった仕事を紹介
皆さんは、品質管理といえばどんな仕事をイメージするでしょうか。
製品の検査をしたり、仕様書を作ったり、
クレームがなければやることは少なそうと考える人もいるかと思います。
品質管理の仕事は、こまごましたものが多く、
毎日違うことをするので、1日のスケジュールを断片的に切り取って紹介するのは難しいんですよね。
採用ページや品質管理の記事を見ても仕事内容がよく伝わってこないのは、すべてを説明しきれないからだと思います。
この記事でも本来ならば、すべての仕事内容を紹介したいところですが、今回は私が楽しいと感じた仕事について紹介していきます。
品質管理の仕事に興味のある方は、見て行ってくださると嬉しいです。
※ 主に食品工場の品質管理についての内容になります。
まず前提として
品質管理の仕事の基本は、ルーティンです。
毎日同じことの繰り返しで、自分の考える力が衰えていく感じがしました。
ルーティンワークを心の底から楽しめなかった私が、仕事を楽しくするためにしていたことは、いかにルーティンの時間が短くなるよう改善して、新しいことを取り入れていくかを考えることです。
楽しかった仕事
スライドを使った衛生教育
品質管理の仕事というのは、「やって当たり前」と思われることが多く、付加価値をつけて仕事をしたとしても反応が返ってこないことが多いんですよね。
その中で、全従業員が集まる場で、パワーポイントを使う発表はアピールできる唯一のチャンスでした。
月に1度だったので、準備もばっちりできますし、自分らしい表現が許される場でもありました。
何よりも嬉しかったのは、発表をすると何かしらの反応を得られること。
「知らなかったから気を付けようと思った」「分かりやすい発表だった」と言われるとモチベーションになりますし、
「それは違うんじゃない」といった意見も新たな知識を得られる機会になるので、自分の成長を感じることができました。
新商品の提案・作製
食品工場では、どんな制服を着て作業をするかが髪の毛が入らない対策として重要になります。
でも、こちらがほしいと思う構造をしているものがなかなか見つからない・・・!
ということで、メーカーさんと相談してオーダーメイドで作ることもあるんですよね。
値段・設計の交渉をしながら、形ができてくるのは楽しかったですし、納得のいくものが完成した時には、本当に嬉しかったです。
食品表示の作成
食品表示というのは、原材料名(例:砂糖、小麦粉)や内容量などを表示することです。
食品表示は、法律に沿って記載しなければならず、正しい知識が必要になります。
また、消費者はこれを元に商品を買って口にするので、間違った情報を記載しないようにしなければならなず、責任も大きいです。
消費者と直接つながれる唯一の仕事ですし、誰もができるわけではないので、任されることでやりがいを感じる仕事でした。
微生物検査
検査は、とにかく落ち着きます。
品質管理は、同時進行で仕事をすすめることが多く、いつでも仕事の段取りを考えていなければなりません。
常に時間と勝負をさせられている感覚でした。
しかし、検査は時間をかけると菌が増殖してしまい、正しい結果を得られないということもあります。
他の仕事と同時進行ではなく、まとまった時間を取って集中してやらなければいけません。
そのため、検査の間はゆっくり計画を整理することができました。
それに加え、仕事以外のことを考えることができる唯一の時間でもあったので、楽しいことを考えたり、自分の気持ちと向き合える癒しの時間でした。
セミナーでの情報収集・改善
最新の技術やノウハウは、日々刻々と変化をしています。
その中で順応していくには、社外へ出て情報を集める必要があります。
セミナーでは
自分が立てていた仮説からの確証を得ることができたり、
考えつかないような技術に触れることができ、
自分がどれだけ小さい世界で仕事をしていたのかを思い知らされます。
同業者が出席していることが多いので、自分と同じような悩みを抱えている人も多く、話を共有することで気持ちが楽になったりします。
セミナーの後には、新しい技術やノウハウをどのように自社へ展開していくかを考えるのも楽しいです。
以上の5つが、私が品質管理で楽しいと思っていた仕事です。
会社によっては、検査だけ実施しているところもありますし、表示・仕様書の作成だけ行っている場合もあります。
一例として、参考にしていただけると嬉しいです。