出世欲にまみれていた私がレールから外れてみようと思った話
突然だが、私は小さい頃から出世欲が強かった。
上司や部下、立場関係なく誰からも頼られるバリキャリになりたかった。
しかし、社会に出てみると、働かなくても上の人に媚を売るのが上手い人が出世している。
頑張って働き、本当に成果を出している人たちはアピールが下手なだけで仕事ができない人認定をされている現実。
もちろん100%全員に当てはまるわけではないが。
社会のため、会社のためにキラキラ働く大人ばかりだと思っていたが、自分が予想していた現実とは少々異なっていたのだ。
私は、ある日突然思った。
媚びを売るのがうまいだけで出世した人たちから高い評価を受けたところで、私は満たされるのだろうか。
あるいは、評価されるわけではないのに他の人がしない仕事をやり続けて、家庭や友人、プライベートの時間を疎かにする人生を歩みたいだろうか。
違う!!
そんな未来は、欲しくはない。
誰かの敷いたレールで、常識の中でトップに立ったところで、他人を蹴落とすことを覚えるだけだ。
そうではなくて、どうなるか分からない、誰も通っていない道を選んで、自分でレールを敷いて成長していくことに価値があるのではないか。
そもそも私は、自分の承認欲求を満たすためだけに出世したかっただけではないのか。
まず自分で自分を称賛できるような行動を重ねることの方が他人に評価されるよりも大切なのではないか。
少なくとも私は、そう思った。
文章にすると短いが、悩み始めてからこの考えに至るまで2~3年かかった。私が社会人になって3~5年目。26~28歳の時だ。
このまま働いていれば、おそらくある程度の出世はできるだろう。
でも、その道を想像するとなんだかもやもやする。自分で失敗しながら試行錯誤して、お金を稼ぐ道を想像した方が、明らかにワクワクするのだ。
よし、このままでいて もやもやするんだったら、私のこれからの人生に賭けてみよう。
そして、私は会社を辞めた。
結果、正解だった。
給料は下がったし、人によっては幸せとは言えない状況かもしれないが、どう転ぶか分からないこの現状がすごく楽しい。
いろんな方法を試すことができるし、自分の頭を使って行動して、失敗を重ねるのは本当に勉強になる。
心身ともに疲れて感情もほとんどない状態だった私も、会社を辞めて1年経ったら元の感情豊かな自分に戻ることができた。
日々笑顔で過ごせるのは、本当に幸せなこと。
だからこそ同じように悩んでいる人がいたら、一歩前に踏み出してほしいと思う。
私たちの未来に賭けてみよう。