つらいときこそポジティブからネガティブに思考を変えよう
みなさんは、つらいことがあったとき
「なんとかなるでしょ」
「そういうこともあるよね」
とポジティブに考えたことはあるでしょうか。
メンタルを健康に保つには、
ポジティブシンキングをするといいという話をよく聞きます
が、
ポジティブからネガティブに思考を変えたほうがいいこともあるんです。
ポジティブな思考がネガティブな未来をつくる
なぜネガティブに思考を変えたほうがいいかというと、
ポジティブな考え方はそのときは楽になるけど、あとからつらくなるからです。
普段からポジティブな考え方が身についている人は、気づかないうちに自分をだましてしまっていることがあります。
例えば、誰かからひどいことをされたとします。
このとき、ポジティブだと
「たまたま相手の機嫌が悪かっただけでしょ」
と捉えて流してしまう。
何度くり返されたとしても、
「まあ、考えすぎでしょ」「相手も大人なんだし大丈夫」と考えて
心の奥底ではつらいと思っていても自分の感情を無視してしまう。
こちらが何もしないのをいいことに、相手の行動がエスカレートしていき、
気づいたころには深い傷を負ってトラウマになる。
この例では、「このままでは心に傷を負ってしまうかも」とネガティブに考えて対策していれば、トラウマになるまでは避けれたはずです。
ポジティブな思考しかできないと考え方が雑になり、よく考えれば未来が不幸になるのはわかるのに、目の前の状況から逃げてしまうことがあるんです。
大切なのは思考を変えること
もちろん、ポジティブな考え方もメンタルの健康には大切です。
長期視点で精神の健康を保つには、
ポジティブからネガティブに、ネガティブからポジティブに
思考を切り替えていくといいように思います。
例えば、いまの会社にずっといていいのかな?と考えているとします。
このまま信じて頑張ればいずれよくなるはず【ポジティブ】
と思いたいけど【 ↓ 】
目が死んだまま何十年も働き続けて定年を迎えることになるかも【ネガティブ】
それだったら【 ↓ 】
今よりもやりたいことをできるように転職してみよう【ポジティブ】
でも・・・
ポジティブとネガティブのどちらの思考も持ち、いろんな可能性を考えていく。
そうすれば自分の考えの本質に気づくことができ、先の未来のことまで考えた選択ができるようになります。
ポジティブだけ、ネガティブだけの考え方だと
選択肢をせばめてしまい、気づけば取り返しのつかない状態になっていることも。
つらいときや違和感があるときは感情をごまかさず、最悪な状況を想定して、自分がどうするかを考えることが大切です。
まとめ
メンタルを健康に保つには、ポジティブがよいとされていますが、
ポジティブからネガティブに思考を変えたほうがいいこともあります。
ポジティブな考え方は、ときに自分を追い込んでしまうからです。
「大丈夫、なんとかなる」「そういうこともあるよね」とつらい気持ちをごまかそうとしているときは、
最悪の状況を想定して行動を考えたほうが長期目線では自分を潰さずにすみます。
未来の自分の健康のために、いろんな可能性を考えながら目の前の現実と向き合っていきたいですね。