衛生指導は初めが肝心!新人の受け入れとルールを変えてすぐが勝負【食品工場の品質管理】
衛生指導って大変ですよね。
従業員全員がちゃんとルールを守ってくれていたら、やらなくていい仕事なので面倒です。
1回の指導で完璧に守ってくれたらいいのですが、そういうわけにもいかず。
根気強くなんども指導しないといけないので、時間が取られるし大変です。
そんな衛生指導ですが、負担を大幅に減らす方法があります。
それは、「新人の受け入れ」の指導と「ルールを変えてすぐ」の指導を徹底すること。
この2つが徹底できれば、全員がちゃんと決まりを守ってくれて、指導の負担がかなり減ります。
衛生指導に限らず、ルールを守ってほしい場合全般に使える方法です。
新人の受け入れ・ルールを変えてすぐの指導が大事な理由
新人の受け入れ・ルールを変えてすぐの指導が大事な理由は、
先入観がないから
です。
人はだれしも、さぼりたいと思ってしまうもの。
少しでも楽になるよう、
本来のルールとは別に「これはやって大丈夫、これはダメ」
と自分なりのルールをつくってしまうことがあります。
一度、こだわりのルールができあがってしまうと、修正するのが難しくなってしまうんです。
( そうなると、嫌われながらしつこく指導していくしかなくなる )
自分なりの解釈がないうちに指導をすることで、本来のルールを永久的に守ってくれるようになります。
新人の受け入れ時にやること
とくに新人の受け入れは超重要。
未来の自分たちの時間を確保するために、しっかりベットするべきです。
おすすめの指導方法
1回目は一緒にやってみて、
2回目は1人でやってもらい、隣で見るだけ。
違っていた箇所があれば指摘して、1人で完璧にできるまで何回もやってもらう。
この指導の仕方は、かなりルールが定着するのでおすすめです。
だいたいの人は3回目までにできるようになるので、そこまで時間もとられません。
ポイントは、1回(一緒にやった回だけ)で終わらせないこと。
手順書を見ながらだとしても、2回目に1人でやってもらうと意外とできてないことが多いです。
初日は他にも覚えることがたくさんありますし、
翌日以降、スムーズに工場に入れるよう、体で覚えてもらうのが大切ですね。
食品工場だと、日本語がわからない外国人もいますよね。
できるまでやってもらうことで、言葉がわからなくてもルールを理解してもらえた!と判断の指標にもなります。
ぜったいに伝えるべきこと
「いま急いでるし、今回はいいか」
と一度でも例外をつくってしまうと、もう次からはルール通りにできなくなってしまいます。
どんなにまじめな人でも「さぼりたい」「ちょっとくらい、いいか」と思うタイミングが必ずくるんですよね。
そんなときこそ、ちゃんとやる。
そうすれば、やらないという選択肢はなくなり、葛藤がなくなるので楽になります。
誰でもできることをちゃんとやるって意外と難しくて、ベテランでもできていない人はいるんですよね。
立場関係なく、簡単なことを当たり前にできる人って、
他のことも自分に厳しくて、嘘やごまかしがない人なので信用できるんです。
だから、○○さんもさぼりたいときこそ、自分が試されてると思って、ルールをちゃんと守ってくださいね。
これを新入社員や新しく来た人に必ず言っておきます。
そうすれば、どんな人でもルールを守ってくれる人になるんです。
ポイントは、
- 一度でもさぼりを許すと、もう自分をコントロールできなくなる
- ベテランでできていない人がいるけど、他人に流されずに自分は自分だと思って頑張ってほしい
この2つが伝わればOKです。
ルールを変えたときにやること
ルールを変えたときは、(従業員の良心を信じて)口頭で伝えただけで終わらせてしまいがちです。
が、残念なことに、口頭で伝えた後に1人ずつ指導していかないと、一部の人しか新しいルール通りにやってくれません。
ルールを変えたはいいけど忙しくなって、指導せずに1ヶ月がたってしまった・・・
というのは最悪です。
さぼり癖がつく前に指導しないと、大変なことになります。
いつでも、指導した時点で修正できると思ったら大間違い。
さぼり癖は定着するんです。
自分ルールを持たれてしまうと、本来のルールの定着が困難になります。
ルールを変えたら、変えた当日から1週間くらいは習慣がつくまで毎日指導しましょう。
まとめ
衛生指導は、新人の受け入れとルールを変えてすぐに力を入れると、将来的に指導が楽になります。
自分なりのルールを持たれると修正にかなりの時間と労力が必要になるので、その前に教育を行いましょう。
▽品管の後任になって、新人以外の指導が必要な場合は、こちらの記事を参考にしてください。