オーケストラの本番あるある?ハプニング集
待ちに待った演奏会当日。
今まで積み上げてきた成果を存分に発揮したいですよね。
しかし!
コンサートの本番では、ハプニングはつきもの。
図太さだけが取り柄な私でも、焦ったエピソードは数知れず。
と、いうことで、私が実際にやらかしたハプニングを紹介していきます。
今回は、オーケストラのコンサート編。
ちなみに私の担当楽器は、バイオリンです。
- 衣装の色をまちがえる
- ミュートを忘れる
- ポロリ事件(コンタクトレンズ)
- 寝坊
- 弦がゆるむ or 切れる
- ピッチカート奏法を弓で思いっきり弾く
- ステージでつまずいて楽譜をばらまく
- 休符のカウントミス
- くり返し(リピート)を忘れる
- 弓・スティックの吹っ飛ばし
衣装の色をまちがえる
オーケストラの衣装では、全員で色を合わせて統一感を持たせます。
といっても、2択。
『白黒(しろくろ)』か『黒黒(くろくろ)』のどちらかなのです。
『白黒』『黒黒』とは
白黒 : 上(シャツ・ブラウス)が白、下(ズボン・スカート)が黒
黒黒 : 上が黒、下が黒 黒のドレスを着ることも
案内も事前に確認して、用意をしています。
まちがえるはずがないのですが、本番当日までに記憶が変換されてしまい、着替えの時になって気づく。
ということが3回ほどありました。
どう解決したかというと、
衣装をプラスで持ってきてくれている神様のようなやさしい人にお借りしました。
(本当にありがとうございます)
その後の対策としては、本番会場へ向かうときの服装を白黒に、持ち物を黒黒にしています。
余談ですが、白黒の衣装にコーヒーをこぼして、黒黒にしてしまったこともあります。
好きな人が聴きにきてくれていたのに、堂々と晴れ姿を見せることができなかったという私の青春の思い出。
まさに、黒歴史といったところでしょうか。
ミュートを忘れる
ミュートというのは、響きを抑えて、小さい音を出すためにつける器具のこと。
楽譜の指示で、『ここでミュートつけて』と書いてあることがあります。
ミュートをつけると、音量も音質も変わるので、つけていない人がいるとすごく目立ちます。
一度、ミュートを忘れた経験をした人は、con sordino(=ミュートつけて)という文字を見ただけで、ドキッとすることでしょう。
これも、ミュートを2~3個持っている人がいたので、お借りして解決しました。
(本当にありがとうございます)
ポロリ事件(コンタクトレンズ)
目が悪い人は、楽譜の細かい記号を読み取るためにメガネかコンタクトレンズは必須。
特に、演奏会ではおしゃれをしたいので、コンタクトを選びたいですよね。
しかし、問題が。
ホールって、乾燥してるんですよね。
それに加え、楽譜の音符を見落とすまいと目を開けている時間が長いせいもあり、とにかく目が乾きます。
特に本番の乾燥はひどく、目の中でコンタクトが硬くなっていくのが分かります。
練習不足なのが悪いのですが、楽譜が見えないと弾けなくなります。
乾燥で視界がぼやけるのも辛いですが、ポロリしたときの絶望感といったら。
そこで、コンタクト愛用家のみなさんには、以下の3点を強くおすすめします。
・本番前日は、極力コンタクトをつけない
・2weekを使っている人は、本番がコンタクト使用1~2日目になるように調整する
・本番前は目薬をさす
寝坊
本番当日に寝坊しました。本当にごめんなさい。
本番前にゲネプロといって最終確認のための練習があります。
これに、寝坊して遅刻しました。
エキストラではあったものの、団員全員に口をきいてもらえなくなっても仕方ないと思いました。
みなさん、やさしく接してくれましたが・・・。
トラウマになって、その後の本番前日は眠れなくなりました。
本番に遅れなくて本当によかったです。
みなさんは、本番前日は練習しすぎず、はやめに寝てくださいね。
弦がゆるむ or 切れる
弦がゆるんだり、切れたりは、焦りますね。
弦がゆるむと、合わせていた音程が変わってしまいます。
問題のある弦を避けてそのまま弾き続けるか、目立つの覚悟で弾くのをやめるか。
判断が難しいです。
切れてしまった場合は、休憩のときに交換できるよう、予備の弦は常に持っておこうと思いますよね。
ちなみに、弦はネットで2セット以上で買うと送料も無料になりますし、たくさん手元にあると安心なので、おすすめですよ。
私は、いつも『ポジティブ』さんで購入しています。
ピッチカート奏法を弓で思いっきり弾く
ピッチカートとは、指ではじいて弾く奏法のことです。
弓とは、右手で持って動かすバイオリンの本体ではないほうですね。
ピッチカート奏法をすると、ポロロロンとかわいらしい音が出ます。
弓で盛大にジャン、ジャンと気持ちよく弾いたところ、周りの人は静かにピッチカートをしていて悪目立ちしてしまいました。
練習のときは大丈夫だったのに・・・本当に恥ずかしい。
ステージでつまずいて楽譜をばらまく
安心してください。
ステージでつまずいたことがあるのは、あなただけではありません。
本番は、慣れない長いスカートとハイヒール。
スカートを踏んで、つまずくのもうなずけますよね。
少しつまずくくらいなら、ごまかせるかもしれませんが、私は楽譜までばらまきました。
どれだけ目立ちたいのだか。
本番の演奏前に変な汗をかきました。
休符のカウントミス
地味にやらかした、と焦るのがこれです。
オーケストラの楽譜は、休符が何小節も続く場合があります。
休符のカウントがずれてしまうと、音が始まったところの入りもずれてしまいます。
半端なカウントで、自分だけはやく弾いてしまったときの恥ずかしさと申し訳なさは、半端ないです。
くり返し(リピート)を忘れる
くり返しを忘れるのも、地味に恥ずかしいです。
オーケストラだとそこまで目立たないですが、学生の合唱コンクールの伴奏でやらかしたときはかなり焦りました。
これも、一度やったらトラウマになります。
個人練習のときは、くり返しの練習をして体に叩きこむことで、対策しています。
弓・スティックの吹っ飛ばし
これは、唯一私のやらかし談ではありません。
演奏会は、興奮していつもより力が入ってしまいます。
本番中、2つ隣に座っていたチェリストの弓が吹っ飛んできて、かなりびっくりしました。
大事なところで、ティンパニーの音が聞こえないと思ったら、スティックを吹っ飛ばしてしまっていたということも。
なんだか、バンドのギターピック飛ばしみたいですね。
ステージ上は狭くて難しいのですが、弓が飛んできても大丈夫なような配置取りも大事だなと思いました。
以上が私の武勇伝です。
やらかしてしまったのは自分だけではないんだなと、どなたかの救いになればいいなと思います。
これから本番を迎える人は、やらかさないためのチェックリストにしていただけると嬉しいです。